花京院典明と学ぶ!英語発音講座〜ら・L・R〜
ジョジョ6部ストーンオーシャンアニメ化オメメタァ!!!そして祝3部最終決戦2022!!!ってことで花京院典明から英語を学ぼうじゃあないかッ!
はじめに
※タッキーは言語学者ではないのでこの記事には正確ではない情報も含まれる可能性があります。そういう考え方もあるのかという程度に思ってください。
日本人のLとRの発音が混ざってしまう問題は以前から多くの人が指摘してきたものの、LがRになってしまう日本人の人口は減る兆しを見せない。
LとRの発音に関して興味深い話がある。英語に幼少期から触れてこなかった日本人はそれらの違いが聞き取れないというのだ。流石にそんなことは無いだろうと信じているが、皆さんはどう思うか。とにかく、違いが聞き取れるにせよ、聞き取れないにせよ、発音を耳で聞いてそれを口で実際に再現するというのは実は難しく、言ってしまえば特殊能力に近いということには同意していただけると思う。
そこで、ただ聞くだけではなく、実際に口を動かしてもらうことで日本語の「ら」と英語のLとRの違いを体感していただき、あわよくば承太郎がいう所の「吐き気のする悪」い発音を直していただこうというのが本企画だ。
アクティビティ
日本語の「ら」
まずは以下の動画を見ていただきたい。
https://m.youtube.com/watch?v=hRPkGVj2wbM
奇妙な動画を見せられたものだと思ったアナタ、正解です。これはジョジョの奇妙な冒険第三部を代表する名(迷)シーンの動画である。
レロレロレロレロレロ……
この動画を見た人は皆、動画の男、花京院典明(と、彼をコピーしたイエローテンパランス)の口捌きに感動したに違いない。
ちょっと自分もやってみようと思うがなかなかあんな綺麗にレロレロ言えなくて悔しい思いをしているだろう。
まだやっていないならやってみてほしい。なかなか上手く言えないはずだ。もし言えるのであれば、さては貴様ッ、スタンド使いだなッ!エメラルドスプラッシュ!
いや、普通に声優でもアナウンサーでも目指せば良いと思う。
とにかく、今の感覚を頭の片隅に入れといて欲しい。
英語のL
では、今度は英語のLでレロレロしてみよう。
Lelolelolelolelolelolelolelo……
こちらの方がスムーズに言えるのであれば、おそらくアナタは正しい発音をしている。
しかし、仮に先程と何も変わらない、むしろ言いづらいと思うのであれば、日本語か英語の発音にクセがあると思った方が良い。
Lの方が言いやすいっておかしいんじゃあないの?と、ピンと来ないのであれば、是非身近にいる帰国子女にでも挑戦させるといい。恐らくlelolelo は言いやすいと言うと思う。
解説
参考文献の内容を自分なりに解説しています。
基本的に日本語の「ら」行は「だ」行の「短いバージョン」だそうだ。これだけではピンと来ないだろうが、つまり、「ら」は舌先が上顎に付いている時間が「だ」より短いというだけで発音の仕方が変わらないということらしい。
※ら行は音声学的にもっと複雑らしいが筆者自身もよくわかってないからら行の解説はここまで
では、英語のLと「ら」はどう違うのか。舌の動きを中心に解説する。
舌先が上顎に接する位置
Lの方が「ら」より歯に近い位置で上顎に接する。
← →
唇 歯 喉
La ら
舌の付け根から真ん中の動き
Lを発音する時、舌の側面がなるべく上顎に付かないように舌の根本が垂直方向に下がる。これは図付きで説明する。
では、なぜLeloの方がレロより言いやすいのか。それは上の図のように、上顎に舌先が接する面積がLの方が「ら」より小さく、口を動かしやすいからである。(タッキーは専門家ではないので異論は認める)
英語のR
では今度は英語のRでレロレロしてみようじゃあないか。
Rerorerorerorerorerorero……
お気づきだろうか、これは非常に言いづらい!どんなに頑張っても高速でレロレロ出来ないし、何よりレロレロのレロレロ感が全くない。
それはなぜか。舌が上顎に付かないからだッ!レロレロの何かを舌の上で下品に転がすあの感じはreroreroでは表現できないッ!
では、なぜこのrerorero は言いづらいのかを説明しよう。
英語のRを発音するとき、舌先は上を向き、舌全体が喉側に後退する。(舌が巻かれるという風にも言える)しかしッ!Rの後の母音、ここではEを発音するとき、巻かれた舌は伸びる。そして再びRのために舌が巻かれ、Oのために舌が伸びる…
つまりッ!単純に舌の動きが大きいから高速でレロレロできないのだッ!
終わりに
こんな説明でLとRの違いがわかり、かつ完璧に発音できるようになるのかはなんかよく分からないが、とにかく以下の画像よりはヒントになる情報を提供できたと思う。
(いや、ほんとになんでこれで「時を止める」が分かるんだよって思っちゃった。50日間の友情かな?)
察しの良いスタクルメンバーじゃあなくても分かるように私は解説を書いたつもりです。
というわけで、L R病の皆様のためになれることを祈っております。
と思いきや
参考文献だッ!
川原繁人「ビジュアル音声学」(2018)
↑ちょびっと参考にした。色々と解説が詳しいし面白い。読めば良かろうなのだ